防水工事の工程や工期は、使用する防水材の種類や下地の状況によって変わってきます。ここでは代表的な、塗膜防水、アスファルト防水、シート防水の工程について解説します。防水工事の流れについて詳しく知りたいという方は、ぜひ参考にして下さい。
まずは高圧洗浄機を使って、施工箇所にこびりついている汚れやホコリをきれいに除去します。丁寧にこの作業を行うことで、後から施工する塗料の定着力が変わってきます。
ひび割れが生じている箇所を補修し、モルタルなどを使って下地を平らに整えます。下地処理が不十分だと塗料が剥がれやすくなるため、塗膜防水において重要な作業です。
プライマーとは、塗料の密着性を高める下塗り塗料です。プライマーを塗ることで、後から塗布するウレタン塗料が剥がれにくくなり、防水効果を長持ちさせることができます。
クロス補強は、地震や振動による影響から防水層を保護する目的で行うものです。プライマーを塗った上から、メッシュ状になった補強クロスを丁寧に貼っていきます。
下地が整ったら、ウレタン樹脂の防水材を塗布していきます。2~3回にわたって重ね塗りしていくのが基本です。いずれも厚みが均等になるように慎重に塗っていきます。
あごとは、屋上やバルコニーの端にある立ち上がり上部についた出っ張り部分を指します。このあご下にもウレタンシーリングを塗って、漏水しないように補強します。
防水材をすべて塗り終わったら、トップコートを塗って仕上げます。ウレタン樹脂は紫外線に弱い特性があるため、トップコートを塗ることで紫外線による影響を軽減します。
トップコートがしっかり乾いたら完成です。塗料が乾ききらないうちは、施工した箇所の上を歩いたり、物を落としたりしないよう十分注意しなくてはいけません。
塗膜防水と同様にアスファルト防水でも、まずは下地清掃から始めます。高圧洗浄機などを使用して、下地の上にある汚れやホコリをきれいに取り除いていきます。
清掃の次は下地処理を行います。モルタルなどを使用して、下地の上の凹凸部分を平らにならしていきます。その後、雨水を排出するためのドレン(排水溝)を設置します。
下地処理とドレン設置が済んだらプライマーの塗布です。プライマーの塗布を省略すると、下地とアスファルトとの密着性が低下するため、必ず実施します。
パラペットとは、屋上やベランダの外周にある立ち上がり部分のことです。この部分にアスファルトを沁み込ませた防水シートを丁寧に貼っていき、防水性能を強化します。
溶融釜で熱して溶かしたアスファルトをルーフィングシートの上に流し込みながら、施工箇所に貼り付けていきます。熱せられたアスファルトは、接着材の役割も担っています。
その上からさらにルーフィングシートを貼り、アスファルトを塗布していきます。これを何度か繰り返すことで、防水層を形成するのがアスファルト(熱工法)防水の特徴です。
最後に、施工箇所を保護するためにトップコートを塗布していきます。トップコートを塗って仕上げることで、アスファルト(熱工法)防水の効果を長持ちさせることができます。
すべての作業が終わり、施工した箇所がしっかり乾いたら完成です。アスファルト(熱工法)防水の工期は、全体を通して8日~12日が目安となっています。
施工面のホコリや汚れを丁寧に清掃し、油分や浮き上がった塗膜を除去します。また、水分を含んでいないかなど下地の状態についても、この際に合わせてチェックします。
下地と防水シートの接着性を高めるため、プライマーを施工面全体に均一に塗布します。この処理を適切に行うことで、接着不良を防ぎ、長期的な防水効果が期待できます。
シートが貼りづらい排水口やコーナー、配管まわりなど、複雑な役物まわりを補強します。防水性や耐久性を高める増張り用のシートなどを用いて、丁寧に処理を行います。
防水シートをしっかり貼り付けるため、接着剤を下地全体に均一に塗布します。塗布ムラを防ぎ、適切なタイミングでシート貼り付けが行えるよう準備します。
接着剤が乾燥する前に、空気が入らないように丁寧に貼り付けます。シート用の転圧ローラーなどを使い均一に圧着して、シワや浮きが生じないよう美しく仕上げます。
シートの接合部に隙間があるとそこから雨水が侵入するため、接合部をしっかり密着させます。立上り端末部は金物などで押さえて固定し、立上りと床の継ぎ目をシーリングで保護します。
防水層を紫外線や摩耗から保護するため、トップコートを全面に塗布します。均一な仕上がりにより、防水性能の長期維持と美観の向上が期待できるでしょう。
防水工事の中でも代表的な、塗膜防水、アスファルト防水、シート防水の工程についてご紹介しました。いずれも複数の工程があり、どの工程も防水工事の成否を決める上で重要な役割を担っています。正確で丁寧な作業が求められるため、専門的な知識や高い技術力が必要です。
また、適切な工法を選ぶには、下地の状態や環境に合わせた判断が重要です。防水工事を依頼する際は、経験豊富で信頼できる業者を選ぶことが、施工後の安心感にもつながるでしょう。
工場や施設などの非住宅向け防水工事は、施工場所に適した業者を選ぶことが大切です。施工場所によって適切な工法や防水材が異なるため、業者の特徴や得意な分野を確認したうえで選びましょう。
当メディアでは、「工場や物流倉庫などの工業施設」「学校や共用スペースなどの公共施設」「橋梁や道路などのインフラ設備」の3つに非住宅を分類し、それぞれおすすめの防水工事業者を紹介しています。
本メディアでは、防水工事が求められる非住宅を『工業施設』『公共施設』『インフラ設備』の3つに分類し、それぞれの施工場所に適した防水工事ができる業者を厳選して紹介します。