非住宅を守る防水工事業者の専門メディア│封龍
非住宅を守る防水工事業者の専門メディア│封龍 » 非住宅の防水工事のコストについて » 東京都で防水工事に使える助成金まとめ

東京都で防水工事に使える助成金まとめ

東京都では、近年のゲリラ豪雨の増加、都心部のヒートアイランド現象、そして築30年以上の建物の増加により、防水工事の必要性が加速度的に高まっています。特に屋上・外壁の劣化は雨漏りだけでなく、室温上昇や設備負荷にも直結するため、企業・公共施設にとって大きな課題となっています。

一方で、東京都は全国でもトップクラスに助成金制度が豊富で、東京都独自の環境施策に加え、23区・多摩地域の自治体ごとの助成金も多岐にわたります。工場・倉庫・学校・ビル・店舗など、非住宅が対象になる制度も非常に多く、「防水+遮熱・断熱・緑化・再エネ」を上手に組み合わせることで、大幅な費用削減が期待できます。

東京都の助成金は“遮熱・省エネ・緑化”が中心

東京都の助成金は、単純な修繕目的ではなく、地球温暖化対策・省エネ・環境負荷軽減といった政策目的に紐づいています。そのため、防水工事そのものではなく、防水+環境対策を組み合わせることで対象になるケースがほとんどです。

① 東京都地球温暖化防止対策助成金(遮熱防水)

東京都が実施する代表的な助成金で、熱負荷軽減・温暖化防止を目的とした「遮熱防水」が対象です。

対象となりやすい工事の例:

特に工場・倉庫・公共施設などの非住宅との相性が非常に良い制度で、多くの企業が活用しています。

② 屋上・壁面緑化助成制度

東京都が積極的に推進している「緑化」に関する助成制度です。

屋上緑化を行うには、必ず防水改修が必要となるため、実質的に防水改修もセットで補助対象となります。

③ 太陽光発電設備導入助成(東京都環境局)

太陽光パネル設置を促進する助成制度で、屋上防水の改修が「付帯工事」として認められるケースが多い制度です。

防水と太陽光を同時に検討している事業者には特におすすめです。

④ 省エネルギー設備等導入促進事業

省エネ改修を行う事業者向けの助成制度で、遮熱・断熱を伴う防水工事も対象になりやすい制度です。

ポイントは、「防水+断熱」をセットで行うと強いこと。単なる補修ではなく、省エネ効果のある仕様を盛り込むと採択されやすくなります。

区ごとに制度が大きく異なるため“要確認”

東京都23区は、それぞれ独自の補助金や環境施策を持っており、制度内容・対象範囲・補助額が大きく異なります。「防水工事が対象か?」「非住宅も対象か?」は自治体によって違うため、必ず最新年度の情報確認が必要です。

主要区の制度(一例)

足立区:住宅リフォーム助成事業

杉並区:地球温暖化対策設備導入助成(遮熱防水)

世田谷区:住宅リフォーム補助制度(省エネ系)

中野区:省エネルギー設備設置助成

港区:地球温暖化対策助成

区全体の傾向:遮熱防水は多くの区で対象となり、屋上緑化は港区などで特に積極的に支援されている一方、住宅限定制度も多いため非住宅は区ごとに条件を必ず確認する必要があります。

多摩エリアは「リフォーム系」と「省エネ系」が中心

主要市の制度(一例)

八王子市:住宅改良工事助成制度

町田市:住宅修築資金融資制度

調布市・三鷹市・府中市など

多摩地域の傾向:リフォーム補助と省エネ補助が中心で、非住宅が対象となるかは自治体ごとに差があるものの、遮熱・断熱を伴う防水工事は比較的採択されやすい傾向があります。

東京都の助成金を最大限使うためのルール

① 工事前に申請しないと絶対に使えない

東京都および各区の助成金は「着工後の申請不可」が原則であり、工事開始前に申請・採択を済ませておくことが必須条件です。

② 「遮熱・断熱」の仕様が必須のことが多い

一般的なウレタン密着工法だけでは対象外となるケースが多く、高反射率塗料や断熱層を組み込んだ仕様でないと助成対象と認められない制度が多くあります

③ 写真・仕様書・材料証明など書類が多い

施工前後の写真、材料の仕様書、反射率や断熱性能の証明、面積算出資料など、申請・実績報告には多くの書類が必要となるため、業者による書類サポートが実質必須です。

④ 年度予算が早期終了する制度もある

春〜初夏に公募が始まり、予算枠に達すると早期終了する制度も多いため、早めの制度調査と見積取得・申請準備を進めることが重要です。

東京都の制度と相性が良い工法ランキング

東京都の遮熱・省エネ・緑化系助成金と組み合わせやすい工法を、実務上の使いやすさという観点で整理しました。

1位:遮熱ウレタン塗膜防水

既存のウレタン防水層がある屋上や、複雑な形状の屋根に対して特に採用しやすい工法です。高反射率のトップコートを併用することで、屋根表面温度の上昇を抑え、空調負荷の軽減にもつながります。

「既存の屋上防水を活かしつつ遮熱性能を追加したい」という東京都の建物に最も選ばれやすい組み合わせです。

2位:遮熱シート防水(塩ビ・ゴム)

広い屋上やフラットな屋根に向く工法で、遮熱機能付きの塩ビシート・ゴムシートを採用することで、高い反射率・耐候性を両立できます。

「屋上が広く、遮熱効果を最大化したい非住宅」で特に効果的です。

3位:ポリウレア防水+遮熱トップ

ポリウレア防水は硬化が非常に早く、短工期で高耐久な防水層を形成できる工法です。そこに遮熱トップコートを組み合わせることで、東京都の遮熱系助成金との相性が高まります。

「操業を止めたくない工場・倉庫」で、工期と耐久性の両立を求めるケースに適しています。

4位:屋上緑化+防水改修

屋上緑化は東京都のヒートアイランド対策・景観向上策として強く推進されており、補助単価も比較的高額に設定されています。その前提として、防水層の改修・強化が必須です。

「環境配慮・企業ブランディングも兼ねて屋上を有効活用したい建物」には、非常に相性の良い選択肢です。

東京都の助成金Q&A

Q1:非住宅でも使えるの?

はい、東京都の多くの制度は法人・公共施設・管理組合なども対象としており、工場・倉庫・学校・オフィスビル・商業施設などでも活用できます。ただし、住宅専用の制度も存在するため、「この制度が非住宅を含むかどうか」は必ず公募要領で確認する必要があります。

Q2:「防水工事だけ」で助成金は出る?

基本的には防水工事単体では対象になりません。補助金の目的が「省エネ」「温暖化対策」「緑化」「再エネ導入」であるため、遮熱・断熱・緑化・太陽光などの要素をセットにした工事であることが求められます。

例えば、

こうした「防水+α」の内容であれば、制度対象となる可能性が高まります。

Q3:23区と東京都の助成金は併用できる?

併用の可否は制度ごとに異なります。東京都の制度と区の制度を同時に使えるケースもあれば、「他の補助金との併用不可」と明記されている制度も多くあります。

一般的なポイントとしては、

必ず、申請前に各制度の事務局に電話やメールで確認しておくことをおすすめします。

Q4:業者は申請をサポートしてくれる?

多くの防水業者・工事会社は、

など、申請に必要な技術資料の準備をサポートしてくれます。一方で、申請者として役所に提出できるのは「建物所有者・事業者本人」だけというケースも多く、完全な“代行申請”が不可な自治体もあります。

防水工事を依頼する際には、

といった点を事前に確認しておくと、申請作業がスムーズになります。

Q5:助成金を使うと工期は遅くなる?

助成金は「申請 → 審査 → 採択決定」というプロセスを経るため、どうしても工事開始までのスケジュールが長くなりがちです。特に、

などでは、緊急の雨漏り対応と両立させるのが難しいこともあります。

実務上は、

といった切り分けを行うケースも多いため、スケジュールと緊急度を踏まえた計画づくりが重要です。

編集チームまとめ

東京都は“助成金×防水工事”の相性が抜群

東京都は全国でもトップクラスに助成金制度が整備されており、特に遮熱・断熱・緑化・再エネと組み合わせた防水工事は採択されやすい傾向があります。非住宅の適用範囲も広いため、工場・倉庫・学校・公共施設・ビルなど、さまざまな建物で活用が期待できます。

ただし、助成金は「工事前申請」「仕様書提出」「年度予算の早期終了」など注意点も多いため、早めの制度確認と見積取得が不可欠です。助成金を賢く活用しながら、建物の長寿命化・雨漏り防止・省エネ化を同時に進めていきましょう。

防水工事業者は施工場所に合わせて選ぶ!

工場や施設などの非住宅向け防水工事は、施工場所に適した業者を選ぶことが大切です。施工場所によって適切な工法や防水材が異なるため、業者の特徴や得意な分野を確認したうえで選びましょう。

当メディアでは、「工場や物流倉庫などの工業施設」「学校や共用スペースなどの公共施設」「橋梁や道路などのインフラ設備」の3つに非住宅を分類し、それぞれおすすめの防水工事業者を紹介しています。

【施工場所別】
おすすめの防水工事業者3選

本メディアでは、防水工事が求められる非住宅を『工業施設』『公共施設』『インフラ設備』の3つに分類し、それぞれの施工場所に適した防水工事ができる業者を厳選して紹介します。

工場や物流倉庫などの
工業施設なら
日本アクア
おすすめポイント
  • 吹付工法のポリウレア塗膜防水を採用し、工場の屋根や物流倉庫の駐車場など凸凹のある広範囲な施工箇所にも隙間なく密着
  • わずか数秒で硬化する速乾性の高いポリウレア樹脂の特性により、短工期で施工でき、稼働や営業への影響を抑えられる
学校共用スペースなどの
公共施設なら
三ツ星ベルト
おすすめポイント
  • 凸凹の少ない場所に適したシート防水を採用し、屋上や屋根が平坦なことが多い学校や公共施設の屋根などに効率的に施工できる
  • 防水層の撤去をせずに施工できるかぶせ工法により下地の撤去費用を抑えられるため、予算が決まっている学校や公共施設向き
橋梁道路などの
インフラ設備なら
昭石化工
おすすめポイント
  • 人が行き交う橋梁や道路において床版のたわみやひび割れ、車両の衝撃・振動に対する耐久性を持つ防水技術を提供
  • 道路にも使われるアスファルトを採用しているため、温度変化に強く、膨張・収縮による床版と舗装の破損を抑制する