シリコンは、高い耐水性をもつシーリング材(コーキング材)の一種です。乾燥して固まるとゴムのような弾性のある物質に変わるのが特徴。シーリング材にもさまざまな種類がありますが、中でもシリコンはホームセンターなどで手軽に手に入れることができます。
シーリングとは、水が浸入するのを防ぐために隙間をシーリング材で埋める施工です。シリコン系シーリング材は密着性が高いため、狭い箇所も隙間なく埋めることができます。ただし、錆びによる穴あきなど、シリコン系シーリングが不向きなものもあります。
シリコンには塗料タイプもあり、ウレタン塗料と同じように防水したい箇所に塗布して施工することもできます。耐水性があるのに加えて、耐熱性や耐久性も兼ね備えており、耐用年数は7~10年(※)と言われています。ウレタン塗料より持ちがいいのが特徴です。
耐水性があるため、浴室や洗面所などの水回りのシーリングに向いています。火を使用する台所まわりも、耐熱性を兼ね備えているシリコン材であれば施工が可能です。
また、シリコン系塗料は、屋上や外壁の防水に向いています。ウレタン塗料よりも耐用年数が高いため、長期にわたって雨風による建物の劣化を防ぐことができるでしょう。
シリコン系シーリング材はホームセンターでも手軽に買える材料のため、他のシーリング材と比べて低コストで施工できるのが魅力です。安価でありながらも、防水性や耐久性、耐熱性といった性能を兼ね備えており、汚れが付きにくい特性も持っています。コストパフォーマンスの高さもメリットと言えるでしょう。
施工箇所の周辺に油汚れが生じる可能性がある点が、シリコン系シーリング材のデメリットとして挙げられます。これは、硬化する際の化学反応によって生じるもので、施工を行う際には注意が必要です。また、シリコン系シーリング材は、撥水性が高いため塗料をはじく性質があります。そのため、隙間に充填した後で上から塗装することができません。
シリコン系防水は、耐水性・耐熱性・耐久性を兼ね備えたシーリング材や塗料を使用する工法です。浴室や洗面所などの水回りや、屋上・外壁の防水に適しています。コストパフォーマンスが高く、手軽に施工できるのが特徴です。
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防水工事にはさまざまな種類があるので、施工場所に適した防水材や工法を選ぶことが重要です。特に、非住宅向けの防水工事では、施工場所ごとに適した業者を選ぶことで、耐久性が高く、コストバランスの良い工事が実現できます。
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