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金属屋根の防水改修で雨漏り・サビ対策を行うには?

金属屋根の防水改修とは

金属屋根に防水改修が必要になる主な症状

金属屋根は軽量で耐久性に優れる一方、経年劣化によってサビ、継ぎ目のゆるみ、ボルトまわりの劣化、穴あきなどが起こることがあります。こうした症状が進むと、雨水が屋内へ入り込む原因になります。

特に、工場や倉庫の屋根では面積が広く、劣化箇所を見落としやすい点に注意が必要です。雨漏りが発生してからではなく、劣化の兆候が出た段階で防水改修を検討することが大切です。

塗装工事と防水改修の違い

塗装工事は、主に屋根表面の保護や美観の回復、防錆を目的に行われます。軽度な色あせやサビの初期症状であれば、塗装によって劣化の進行を抑えられる場合があります。

一方、防水改修は雨水の侵入を防ぐために、防水層を形成したり、屋根材の納まりを改善したりする工事です。雨漏りや継ぎ目の劣化がある場合は、塗装だけでなく防水性能の回復を前提に考える必要があります。

金属屋根の雨漏りを放置するリスク

金属屋根の雨漏りを放置すると、屋根材のサビが進行するだけでなく、下地材や断熱材、建物内部の設備にも影響が及ぶ可能性があります。工場や倉庫では、製品や機械への被害につながることもあります。

また、雨漏り箇所が一部に見えても、実際には複数の箇所で劣化が進んでいる場合があります。早めに調査を行い、原因に合わせた改修方法を選ぶことで、被害の拡大を防ぎやすくなります。

金属屋根の防水改修で対応できる屋根の種類

折板屋根の防水改修

折板屋根は、工場や倉庫、体育館などで多く使われる金属屋根です。山と谷が連続する形状のため、ボルトまわりや重ね部分、端部の納まりから雨水が入り込むことがあります。

防水改修では、ボルト部の処理、継ぎ目の補修、防水層の形成などを屋根形状に合わせて行います。折板屋根は凹凸が大きいため、形状に追従できる工法を選ぶことが重要です。

瓦棒屋根の防水改修

瓦棒屋根は、縦方向に立ち上がった桟がある金属屋根です。雨水を軒先へ流しやすい形状ですが、桟部分や継ぎ目、端部の劣化によって雨漏りが発生することがあります。

改修時には、既存屋根のサビや浮き、固定状態を確認したうえで、防水材やカバー材を選定します。古い建物では下地の劣化が進んでいる場合もあるため、表面だけで判断しないことが大切です。

横葺き・その他金属屋根の防水改修

横葺き屋根や立平葺きなど、金属屋根にはさまざまな形状があります。屋根材の重なり方や水の流れ方が異なるため、防水改修の方法も屋根ごとに変わります。

同じ金属屋根でも、すべてに同じ工法が使えるわけではありません。現地調査では、屋根の勾配、継ぎ目の位置、雨水の流れ、既存屋根材の状態を確認し、適した改修方法を判断します。

金属屋根の主な防水改修工法

シート防水による改修

シート防水は、防水シートを屋根面に敷設して雨水の侵入を防ぐ工法です。広い屋根面に対応しやすく、既存屋根の上から施工できる場合もあります。

金属屋根に使用する場合は、凹凸や固定部への納まりが重要になります。施工品質によって防水性能に差が出やすいため、屋根形状に合わせた設計と、端部・重ね部の丁寧な処理が欠かせません。

塗膜防水による改修

塗膜防水は、防水材を塗り重ねて膜状の防水層をつくる工法です。複雑な形状にも対応しやすく、ボルトまわりや継ぎ目など細かな部分にも施工しやすい特徴があります。

ただし、下地のサビや汚れが残ったままでは、防水材の密着性が低下する恐れがあります。塗膜防水では下地処理の精度が仕上がりと耐久性を左右します

カバー工法による改修

カバー工法は、既存の金属屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材をかぶせる改修方法です。既存屋根を活かせるため、撤去工事や廃材を抑えやすい点が特徴です。

一方で、屋根が二重になるため建物への荷重が増える可能性があります。施工前には、既存屋根の劣化状況だけでなく、建物の構造や下地の強度も確認する必要があります。

葺き替えによる改修

葺き替えは、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材に交換する工法です。劣化が激しい場合や、下地まで傷んでいる場合には、根本的な改修方法として検討されます。

撤去を伴うため、工期や費用は大きくなりやすいものの、下地から状態を確認できる点がメリットです。雨漏りが広範囲に及んでいる場合は、部分補修より適していることもあります。

金属屋根を防水改修するメリット

雨漏り対策と防水性能の向上

防水改修の大きな目的は、雨水の侵入を防ぎ、屋根本来の防水性能を回復させることです。継ぎ目や固定部、端部などの弱点を処理することで、雨漏りの再発リスクを抑えます。

金属屋根は一見丈夫に見えても、細かな隙間から雨水が入り込むことがあります。防水改修では、屋根全体の状態を確認したうえで、原因に合わせた対策を行える点がメリットです。

サビの進行を抑えられる

金属屋根は、塗膜の劣化や傷からサビが発生しやすくなります。サビを放置すると屋根材の強度が低下し、穴あきや腐食につながる可能性があります。

防水改修では、防水層の形成とあわせて下地処理や防錆処理を行うことがあります。雨水に触れにくい状態をつくることで、サビの進行を抑えやすくなります

遮熱・断熱・遮音などの機能向上が期待できる

金属屋根は熱を伝えやすく、夏場の室内温度上昇や雨音の響きが課題になることがあります。改修工法によっては、防水性に加えて遮熱、断熱、遮音などの機能向上が期待できます。

たとえば、遮熱性のある防水材や断熱材を組み合わせることで、建物内部の環境改善につながる場合があります。施設の用途に応じて、防水以外の機能も含めて検討するとよいでしょう。

既存屋根を活かして工期や廃材を抑えられる

金属屋根の改修では、既存屋根をすべて撤去せずに施工できる工法もあります。シート防水や塗膜防水、カバー工法などは、状態によっては既存屋根を活かした改修が可能です。

撤去範囲を抑えられれば、工期短縮や廃材削減につながることがあります。ただし、既存屋根の状態が悪い場合は、上から施工しても十分な効果が得られないため、事前調査が欠かせません。

金属屋根の防水改修で注意すべきポイント

下地のサビや穴あきの状態を確認する

防水改修では、表面の見た目だけでなく、下地のサビや穴あきの状態を確認することが重要です。表面をきれいにしても、内部で腐食が進んでいると再び雨漏りが起こる可能性があります。

特に古い金属屋根では、固定部や重ね部の裏側に劣化が隠れていることがあります。施工前には現地調査を行い、補修で対応できるのか、より大きな改修が必要なのかを見極めます。

建物の構造や屋根の重量増加を確認する

カバー工法など既存屋根の上に新しい部材を重ねる工法では、屋根全体の重量が増えることがあります。建物の構造によっては、追加荷重に注意が必要です。

そのため、防水性だけで工法を選ぶのではなく、建物の強度や用途も含めて検討する必要があります。改修後の安全性まで確認して工法を選ぶことが大切です。

既存屋根の形状に合う工法を選ぶ

金属屋根には、折板、瓦棒、横葺き、立平葺きなど複数の種類があります。形状によって雨水の流れや劣化しやすい部分が異なるため、適した工法も変わります。

たとえば、凹凸の多い屋根では防水材の追従性や端部処理が重要になります。既存屋根の形状を正しく把握し、施工実績のある工法を選ぶことで、改修後の不具合を防ぎやすくなります。

操業中の施工可否を事前に確認する

工場や倉庫では、建物を使いながら屋根改修を行いたいケースがあります。既存屋根を撤去しない工法であれば、操業への影響を抑えながら施工できる場合があります。

ただし、騒音、臭気、資材搬入、足場設置、天候による作業制限などは事前確認が必要です。業務への影響を最小限にするためにも、工程や施工範囲を早めにすり合わせましょう。

金属屋根の防水改修を依頼する業者の選び方

金属屋根と防水工事の両方に詳しいか

金属屋根の改修では、屋根材の特徴と防水工事の知識の両方が求められます。屋根形状やサビの進行、雨水の流れを理解していないと、適切な防水処理ができない場合があります。

依頼先を選ぶ際は、金属屋根の施工実績や、防水改修の対応範囲を確認しましょう。工法だけでなく、建物用途に合わせた提案ができる業者であれば安心です。

現地調査で劣化原因まで確認してくれるか

雨漏りが起きている場合、原因は一箇所とは限りません。屋根材の劣化、ボルトまわり、継ぎ目、雨仕舞い、排水不良など、複数の要因が重なっていることがあります。

現地調査で表面的な症状だけを見るのではなく、雨水の侵入経路や劣化原因まで確認してくれる業者を選ぶことが重要です。原因に合った対策でなければ、改修後に再発する可能性があります。

工法ごとのメリット・デメリットを説明してくれるか

金属屋根の防水改修には、シート防水、塗膜防水、カバー工法、葺き替えなど複数の選択肢があります。それぞれに費用、工期、耐久性、施工条件の違いがあります。

一つの工法だけをすすめるのではなく、建物の状態に合わせて複数案を比較し、メリットと注意点を説明してくれる業者が望ましいです。納得して工法を選ぶことが、失敗を防ぐ第一歩です。

金属屋根の防水改修は劣化状況に合わせた工法選びが重要

金属屋根の防水改修は、雨漏りやサビを抑え、建物を長く使い続けるために重要な工事です。ただし、屋根の形状や劣化状態によって適した工法は異なります。

塗装で対応できる場合もあれば、防水層の形成やカバー工法、葺き替えが必要になる場合もあります。まずは現地調査で屋根の状態を正しく把握し、建物の用途や予算、施工条件に合った改修方法を選びましょう。

【施工場所別】
おすすめの防水工事業者3選

本メディアでは、防水工事が求められる非住宅を『工業施設』『公共施設』『インフラ設備』の3つに分類し、それぞれの施工場所に適した防水工事ができる業者を厳選して紹介します。

工場や物流倉庫などの
工業施設なら
日本アクア
おすすめポイント
  • 吹付工法のポリウレア塗膜防水を採用し、工場の屋根や物流倉庫の駐車場など凸凹のある広範囲な施工箇所にも隙間なく密着
  • わずか数秒で硬化する速乾性の高いポリウレア樹脂の特性により、短工期で施工でき、稼働や営業への影響を抑えられる
学校共用スペースなどの
公共施設なら
三ツ星ベルト
おすすめポイント
  • 凸凹の少ない場所に適したシート防水を採用し、屋上や屋根が平坦なことが多い学校や公共施設の屋根などに効率的に施工できる
  • 防水層の撤去をせずに施工できるかぶせ工法により下地の撤去費用を抑えられるため、予算が決まっている学校や公共施設向き
橋梁道路などの
インフラ設備なら
昭石化工
おすすめポイント
  • 人が行き交う橋梁や道路において床版のたわみやひび割れ、車両の衝撃・振動に対する耐久性を持つ防水技術を提供
  • 道路にも使われるアスファルトを採用しているため、温度変化に強く、膨張・収縮による床版と舗装の破損を抑制する

【施工場所別】おすすめの防水工事業者3選