防水工事と一口に言っても、使用する材料や工法などによって様々な種類があります。防水工事を依頼する前に、どのような工事の種類があるのか特徴や違いを知っておきましょう。ここでは、7つの代表的な防水工事の種類について分かりやすく解説します。
ウレタン塗膜防水は、ウレタン樹脂を主成分とする塗料を使って防水施工していく工事です。塗料が液状であるため、配管等が入り組んでいるような複雑な場所にも塗布できるといったシート防水にはないメリットがあります。
一方で、手塗りで塗装していくことが多いため、職人の技術力によって仕上がりが左右されるのがデメリットとして挙げられます。ここでは、ウレタン塗膜防水のその他の特徴やメリット・デメリット、ウレタン塗膜防水を扱う企業をご紹介します。
FRP防水ではガラス繊維を混ぜた特殊樹脂を使用するため耐久性が高く、衝撃を受けやすい場所にも施工することが可能です。施工範囲の広さが魅力ですが、FRP防水にもメリットばかりだけでなくデメリットが少なからずあります。
FRP防水が向かない場所もあるため、工事を依頼する前にFRP防水の特徴やメリット・デメリットについて知っておきましょう。さらにここでは、FRP防水を取り扱う企業についてもご紹介します。
ポリウレア樹脂防水は、耐久性や耐候性を兼ね備えた樹脂を使用し、スプレー噴射によって施工するため、広範囲を一度に防水できるのが特徴です。硬化するスピードも早いため、工場等で施工する場合、作業の停止時間をできるだけ抑えることができます。
ただし、ポリウレア樹脂防水は塗料メーカーによって施工方法が異なるため、取り扱いに慣れた施工業者を選ぶのが持ちを良くするポイントです。ここでは、ポリウレア樹脂防水を取り扱う企業についてもご紹介します。
アクリルゴム系防水は、ゴムの特性である伸縮性に優れており、変形しやすい場所にも使用することが可能です。液状の塗料を使用するため、複雑な形状の場所の防水工事にも向いていると言えるでしょう。
様々な場所に施工できる良さがあるものの、コストがウレタン塗膜防水よりも割高である点が否めません。そのため、施工箇所と求める性能とのコストバランスを事前によく検討する必要があるでしょう。
塩化ビニール系防水は、塩化ビニールのシートを使用した防水工事です。手塗りで行う防水工事とは異なり、シートを下地の上に広げて固定していくため、一度に広範囲を施工できるのが魅力です。そのため、ビルやマンションの屋上などで多く採用されています。
ここでは、塩化ビニール系防水の特徴や、向いている場所の特徴、メリット・デメリットについて解説します。さらに、塩化ビニール系防水を取り扱う企業についてもご紹介しますので、ぜひ参考にして下さい。
シリコンは、目地を塞いで水の侵入を防ぐシーリングでよく用いられている材料です。ホームセンターなどでも手軽に手に入れられる材料のため、コストの安さがメリットとして挙げられます。
ただし、施工時にいくつか注意点があるため、素人が施工する際は失敗する可能性が否めません。シリコンに関して知識があまりないのであれば、自分で無理にDIYせず専門の業者に依頼するのが無難と言えるでしょう。
ポリマーセメント系防水は、樹脂にセメント系パウダーを配合した塗料を使用する防水工事です。塗料が水性であるため溶剤特有のにおいがせず、周辺への安全性に配慮して施工を行うことができます。
一方で、水性であるため溶剤が含まれた塗料よりは、乾燥時間が長めになる傾向があります。そのため、施工後しばらくは、塗装を施した箇所を通行止めにするなどの対応が必要となります。
ここでは、ポリマーセメント系防水の特徴やメリット・デメリットについて解説しています。
非住宅向けの防水工事の際、施工場所に適した防水材や工法を提案できる業者かどうかに着目すると良いでしょう。なぜなら、施工場所によって適切な工法や防水材が変わるからです。
そこで、当メディアでは、工業施設・公共施設・インフラ設備に適した防水工事を行える業者3選を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
本メディアでは、防水工事が求められる非住宅を『工業施設』『公共施設』『インフラ設備』の3つに分類し、それぞれの施工場所に適した防水工事ができる業者を厳選して紹介します。