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非住宅建物における防水工事の施工場所を総合解説

防水工事は雨漏りを防ぐためだけの工事ではありません。特に、商業施設・オフィスビル・工場・倉庫・公共施設などの非住宅建物では、防水性能の低下が建物全体の劣化や事業活動への支障に直結します。

非住宅建物は、建物規模が大きく防水範囲が広い一方で、屋上・屋根・外壁・地下など水の侵入経路が多く、使用環境(人の往来、設備荷重、薬品・油分など)も過酷になりがちです。そのため、防水工事を検討する際は「どこに施工するのか(施工場所)」を正しく理解することが重要です。

本記事では、防水工事の主な施工場所を部位ごとに整理し、それぞれの特徴と注意点を解説します。あわせて、各施工場所の詳細コラムへもご案内します。

屋外における主な防水工事の施工場所

屋上防水|非住宅建物で最も重要な防水ポイント

非住宅建物において、屋上は最も防水トラブルが発生しやすい部位です。特に陸屋根(フラットルーフ)は、雨水・紫外線・温度変化の影響を受け続けるため、防水層の劣化が進みやすい傾向があります。

屋上防水では、排水不良による水たまり(滞水)、防水層の膨れ・ひび割れ、室外機や配管など設備周りからの漏水に注意が必要です。ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水など、工法選定によって耐用年数や施工性が異なるため、建物用途と維持管理計画に合う方式を選びましょう。

屋根防水|工場・倉庫で多い雨漏り対策

工場や倉庫、物流施設などの非住宅建物では、金属折板屋根や勾配屋根が多く採用されています。一見、防水が不要に思われがちですが、屋根も雨漏りの主要発生源となる施工場所です。

ボルト・固定金具部分、屋根材の重なり部、端部の取り合い、シーリングの劣化などが雨漏り原因になりやすいため、屋根形状や材質に応じて、防水塗装・シーリング補修・部分防水を適切に組み合わせることが重要です。

バルコニー・外部廊下・庇の防水|歩行や摩耗も想定した対策

非住宅建物では、バルコニーや外部廊下、庇(ひさし)などの半屋外空間も防水工事の対象になります。これらは人の往来が多く、摩耗・衝撃を受けやすいため、単に防水性能だけでなく、歩行性・耐久性・安全性を踏まえた工法選定が求められます。

勾配不良による排水トラブルや、防水層の摩耗・剥がれが起こりやすい部位でもあるため、下地処理や端部・立上りの納まりを含めた総合的な設計・施工が重要です。

非住宅への防水工事は施工場所の
特性に合った業者選びがカギ

非住宅向けの防水工事では、適切な防水材での施工ができる業者に依頼することが重要です。施工場所の特徴に合わせた防水材を選ぶことが、施設・設備の長寿命化やトータルコストの削減につながります。

このメディアでは、非住宅を「工場や倉庫などの工業施設」「学校や共用スペースなどの公共施設」「橋梁や道路などのインフラ設備」の大きく3つに仕分け、それぞれおすすめの業者とおすすめである理由を解説。非住宅への防水工事をするため、業者を探している方はぜひチェックしてください。

建物内部・地下に関わる防水工事の施工場所

屋内の床防水|厨房・機械室・特殊用途空間で重要

非住宅建物では、屋内であっても防水工事が必要なケースが多くあります。飲食店や社員食堂の厨房、工場内の洗浄エリア、機械室・設備室・実験室などは、水や薬品、油分が床にかかる可能性があり、一般的な床仕上げでは十分に対応できないことがあります。

屋内床防水では、耐水性・耐薬品性、排水溝との取り合い処理、シームレス仕上げによる清掃性などを踏まえ、用途に合う仕様を検討します。

地下室防水|見えない部分ほど重要な対策

地下階を持つ非住宅建物では、地下室防水が建物の耐久性を大きく左右します。地下駐車場、電気・機械室、倉庫など用途は多岐にわたり、漏水が発生すると復旧が困難になりやすい点が特徴です。

地下水圧による水の侵入、コンクリート躯体のクラックからの漏水などが代表的な課題です。外防水・内防水・止水工事など、建物条件に応じた専門的な検討が必要になります。

特殊環境に対応する防水工事の施工場所

屋根緑化防水|防根・排水まで含めた高耐久設計が必要

近年、商業施設や公共施設を中心に屋上緑化・屋根緑化を採用する事例が増えています。一方で、土壌や植物による長期的な負荷、根による防水層への影響、排水不良による滞水など、一般的な屋上防水よりもリスク要因が増える施工場所です。

防水層の上に防根シートを設けるなど、緑化仕様に適した構成を前提に、耐久性の高い工法を選び、維持管理(点検・排水清掃)も含めて計画することが重要です。

外壁防水|シーリング劣化とクラック対策がカギ

雨水の侵入経路として見落とされがちなのが外壁部分です。非住宅建物では外壁面積が大きく、目地・サッシ周りのシーリング劣化や、外壁材の継ぎ目、クラックなどが浸水原因となることがあります。

ALC、タイル、金属パネルなど外壁材に合わせて、シーリング更新・塗膜防水・ひび割れ補修を組み合わせ、屋上・屋根と一体でのメンテナンス計画を立てることが効果的です。

建物構造別に見る防水工事の考え方

RC構造(鉄筋コンクリート造)|クラック追従と躯体の納まりが重要

RC構造は非住宅で多く採用される一方、コンクリートのひび割れ(クラック)が漏水の起点になるケースがあります。防水工事では、クラック追従性の高い防水層の選定、躯体と防水層の密着性確保、打ち継ぎ部や貫通部の重点補強などが重要です。

S造(鉄骨造)|防水と防錆をセットで考える

工場・倉庫・大型店舗などで多いS造(鉄骨造)では、防水性能の低下が錆の発生につながり、構造体の劣化リスクを高めます。屋根・外壁からの雨水侵入を抑えるだけでなく、金属部の防錆塗装や取り合い部の納まりまで含めた提案が重要になります。

木造(非住宅)|腐食・湿気対策を前提に計画する

非住宅では少数派ですが、木造の店舗・福祉施設・小規模施設も存在します。木造は水分の影響を受けやすいため、防水層の切れやすい取り合い部の処理、通気・排水計画、定期点検と早期補修が特に重要です。

非住宅向け防水工事の工法選定と業者選びのポイント

防水工事は「どの施工場所に、どの工法を採用するか」によって効果と耐久性が大きく変わります。非住宅建物では、施工場所(屋上・屋根・外壁・地下など)、建物構造(RC造・S造・木造)、使用環境(人の往来、設備荷重、薬品・油分)、将来的なメンテナンス計画を踏まえて総合的に判断することが重要です。

業者選定では、非住宅・大型建物の施工実績、現地調査・診断力、長期保証・アフター対応、有資格者の在籍や施工管理体制などを確認しましょう。

まとめ|施工場所ごとに最適な防水工事を行い、建物価値を守る

非住宅建物における防水工事は、単なる修繕ではなく、建物の資産価値と安全性を守るための重要な投資です。施工場所ごとに求められる防水性能や工法は異なるため、建物全体を俯瞰した計画が不可欠です。

本カテゴリでは、屋上・屋根・外壁・地下・屋内床・屋根緑化・構造別(RC造・S造・木造)など、さまざまな切り口で防水工事を体系的に解説しています。各施工場所の詳細は、上記の関連コラムもあわせてご覧ください。

【施工場所別】
おすすめの防水工事業者3選

本メディアでは、防水工事が求められる非住宅を『工業施設』『公共施設』『インフラ設備』の3つに分類し、それぞれの施工場所に適した防水工事ができる業者を厳選して紹介します。

工場や物流倉庫などの
工業施設なら
日本アクア
おすすめポイント
  • 吹付工法のポリウレア塗膜防水を採用し、工場の屋根や物流倉庫の駐車場など凸凹のある広範囲な施工箇所にも隙間なく密着
  • わずか数秒で硬化する速乾性の高いポリウレア樹脂の特性により、短工期で施工でき、稼働や営業への影響を抑えられる
学校共用スペースなどの
公共施設なら
三ツ星ベルト
おすすめポイント
  • 凸凹の少ない場所に適したシート防水を採用し、屋上や屋根が平坦なことが多い学校や公共施設の屋根などに効率的に施工できる
  • 防水層の撤去をせずに施工できるかぶせ工法により下地の撤去費用を抑えられるため、予算が決まっている学校や公共施設向き
橋梁道路などの
インフラ設備なら
昭石化工
おすすめポイント
  • 人が行き交う橋梁や道路において床版のたわみやひび割れ、車両の衝撃・振動に対する耐久性を持つ防水技術を提供
  • 道路にも使われるアスファルトを採用しているため、温度変化に強く、膨張・収縮による床版と舗装の破損を抑制する